世界中で楽しまれている麻雀

世界中で楽しまれているテーブルゲームに麻雀というものがありますが、その歴史はかなり古いと言われています。
数字や文字の牌を使用して原則4人で行われるゲームですが、プレイヤーがテーブルを囲みながら数10枚から100枚以上の牌を引いて、役を揃えていくというゲームです。

麻雀の起源

起源には色々な諸説があり、紀元前6世紀ごろに中国の孔子が発明したというような説まで出ていますが最も有力な説は、12世紀以前に存在した葉子というカードゲームと明代以前からあった骨牌というドミノのような遊戯を合体させて、今ある麻雀というものに完成させたという説です。
葉子はヨーロッパに伝わった後に、トランプになったとも言われていて、いろんな今あるゲームの基礎になったと言っても過言ではありません。
明時代の書物には当時の中国の一部で一種のカードゲームが流行していて、カードの総数が38枚ある中に、1銭から9銭という感じに数字が入っている感じのものでした。
日本で麻雀が書物で残っているのは、夏目漱石の小説の中に中国での見聞として、4人で博打を打っていて厚みも大きさも将棋の飛車や角フライの大きさの、札を60枚ほど4人分けて色々ならべ変えて勝負をしていたと記しています。

牌を使用する麻雀が日本に伝わったのは明治時代の末期

実際に牌を使用する麻雀が日本に伝わったのは明治時代の末期で、大正の中期ごろにはルール面で独自の変化をしながらも、各地に広まって行ったとされていますが、一般に認知されるようになったのは、関東大震災が起こった後だそうです。
神楽坂にあるカフェで作家の菊池寛らが夢中になっていた様子が報じられて、次第に雑誌などの特集に組み込まれるようになっていて、ある文芸誌では自ら使用する牌などを販売までするようになりました。
1929年には初めて東京で大会まで開かれるぐらいの人気になりましたが、第二次世界大戦など戦時色が濃くなるにつれて、そういった娯楽となるものは下火になりブームとしてはおさまりました。
しかし終戦と共に、また再び流行するようになり、現在のリーチなどを含めた新しいルールやアメリカ式のルールなどが取り入れられるようになって、様々なアレンジを加えられたものが主流を占めるようになっていきました。
戦前までに行われていた中国のルールでのものは、次第にゲームとしては主流からは外れていき、雑誌などで連載なども始まり、ゲームとして幅広い層に浸透していきます。
その時期になると、多くの大学生やサラリーマンなどが、手軽な小遣い稼ぎや、コミュニケーションツールとして楽しむようになりますが、それと同時にお金をかけてする賭博や喫煙や深夜の飲酒といった不健康なイメージが広がったため、そういったことをなるだけしないようにするような協会なども設立されました。

ゲームセンターだけでなく喫茶店などにも配置

1975年ごろからアーケードゲームで、現在に近い感じものが出来て流行します。
ゲームセンターだけでなく喫茶店などにも配置されて、対戦相手をコンピューター画像の女性をモチーフにして、プレイヤーが勝つと着ている服を脱衣していくというもので、特に男性からの支持で大当たりします。
戦術を考えたり、次に何が来るかを大体の勘で予想したりするところに、面白さがあると言われるゲームではありますが、確率論や統計学などを戦略の一つにしているプロなどもいます。
ただデジタルゲームのようなものに関しては、そのようなものよりは、ツキや勘だけでなく流れの運でほとんどの勝負が決まってしまうという考え方もあって、色々と奥が深いところがあるようです。
そのほかの外国では、ロシアでアニメをきっかけとして2009年ごろから、学生の間で日本式ルールのものが普及し始めて、2012年には全国の愛好家などによるトーナメント大会も開催されるようになっています。
このように、いろんなことがきっかけとなって麻雀は世界中で、親しまれるようになり、ルールの中のから日常に使用している言葉になっているものもあります。

麻雀用語は日常でも使われている

元々は、準備が整った状態のことを示したり、余裕を持って対応できる状態を意味する言葉だったものが、何かの直前で切羽詰まった余裕のない状態のことを意味する言葉に変化したものも、その一つになります。
他にも会合などに並ぶ顔ぶれのことを指す言葉や、勝利や成功に至るまで、あと一歩の段階だということを意味する言葉などもあります。
それまでゲームをしたことがない人でも、この言葉は自然に使用している可能性が高いので、知らず知らずのうちに生活に浸透していることには間違いありませんが、まだまだ奥が深いものです。
一度勝ったからといっても勝ち続けるためには戦略も重要なポイントで、自分が組みたいものが必ず流れてくるかどうかは運が大きいです。
世界中で親しまれているだけあって、飽きない部分もあって、4人がそれぞれの戦略を考えながらするので、心理戦の駆け引きのようなものもあり、魅力が尽きないところも大きなポイントです。